何で住宅を買うんだろう??

日本は今、GDPが殆ど上がっていません!
(収入も上がってませんが・・・)
GDPは国の裕福度を表す指標にもなっているのですが、上がっていないと言うことは裕福になっていない事にもなります!

そんな日本ですが、国内の幸福度ランキングを観ると、コロナ感染者数の少ない地域と幸福度が高い地域がほぼ一致します。

これは何を意味するのでしょうか?

不動産価値は何で計る?
利用する人が少ない不動産は価値が低い!

全国を旅していますと、地方には立派な住宅、綺麗な街並みを良く見掛けます。
一方、都会には狭小地に目一杯の建てたパワービルダーの建物が目立ちます。

日本は核家族化を推進し、持ち家制度を進めてきました。
景気浮揚策の面もあり、所得の少ない人でも家が買えるように新築優遇税制を初め、35年返済や50年返済制度なども設けてきました。
家を購入すると、家電や家具を購入しますので、一時的にはGDPは上がるのですが、収入が増えない現在に於いては、その収入の大きな割合が返済に廻り、心を豊かにする消費にはお金が回らなくなってしまいました。
勿論、GDPは上がりませんよね!

家を持てた喜びも束の間、返済に苦慮する生活の始まりでもありました。
コロナ禍の現在、収入減少によるローン破綻も急増しています。
以前、こんな記事(「家賃並みの支払い(ローン)」という落とし穴)を書いています。合わせてご覧下さい!
そんなローンに縛られる捨て、新しい生活の提案です。

仙台市の中心部から車で1時間圏内には中古の一戸建ての物件が結構あります!
中には広い庭や畑の付いた物件もあります。
そんな物件でも、300万円程で買えるものもあります。

平日は通勤に便利な処で賃貸住宅で生活し、週末には郊外の一戸建てで生活!
そんな生活は如何でしょうか?
空き家が増加している昨今、賃貸住宅の賃料は殆ど上がっておらず、家賃交渉の出来る物件も増えています。

前述の幸福度の高い地域には3世代、4世代での生活が多く見られます!
若夫婦、夫婦の所得を合算すれば、世帯年収は1,000万円を超過するでしょう!
お祖父さん、お祖母さんが家に居れば、孫が鍵っ子になる事もないでしょうし、お祖母さんも張合いあるでしょう。
年金とか、介護とかが心配な今こそ、そんな大家族を必要としていると思います!
そして、幸福度アップです。

仙台市の認定道路!

自宅の敷地はどんな道路に面していますか?
公道と私道では大違いです!
公道であれば維持管理は自治体がやってくれますが、私道はその所有者が自分達でやらなければなりません。
当然ながら、私道に面する土地より、公道に面した土地の方が価値は上がります。

そんな道路の確認がインターネットを介して、誰でもが確認する事ができます。
「仙台市、道路地図」で検索すれば容易に辿り着き確認する事ができます。
その他にも、用途地域、ハザードマップ、過去の浸水地域、等も確認できます。
本当に便利な時代になりましたね!

不動産を購入する場合、重要事項説明の際ちゃんと不動産取引士が説明してくれますが、事前に知っていると説明が、すんなりと出来る筈です。

フラット50!

何か、この国は狂っているとしか言いようがありませんね!
昭和の時代まで、住宅資金は住宅取得額の70%が借入限度でした!
しかも、金利は5%で、借入期間も25年でした。

平成初期のバブル崩壊後は不景気になったことから、内需拡大策として新築優遇税制や低所得者にも住宅を購入させようとして、当初期間だけ支払額を低く抑えた「ステップ償還」なる制度も打ち出されました。

木造住宅は耐用年数から返済期限は25年とされていたのですが、住宅購入層を広げる目的で、35年ローンの「フラット35」が出てきました。
「こんな長期融資、どうかしているな!?」と思ったのですが、それが今度は50年ですよ!

フラット50のサイトです!

私が造った不動産シミュレーターで借入限度額を計算してみましょう!

毎月の支払額を10万円として計算してみます。
1.金利:5%、返済期間:25年では  1,690万円
2. 金利:2%、返済期間:35年では  3,000万円
3. 金利:2%、返済期間:35年では  3,770万円

フラット35、フラット50は25年間も収入が上がらない国民に無理やり住宅を買わせる政策だったのです。
その結果、給料の大きな割合がローン返済に廻ってしまい、他の消費にお金が廻らなくなりました。
GDPが上がらない要因なんでしょうね!

世界は今、急激にEV化を進めています!イギリスでは後10年で日本が得意であったハイブリッドを含めたガソリン車の販売を禁止すると発表しています。
他の国も2035年には禁止になる様です!EV化では世界に遅れを取っている日本ですが、EVになると車の部品点数が1/3になると言われています。2/3の部品企業が不要となってしまいます。
EV車の価格の半分はバッテリーの価格と言われていますが、このバッテリーの大半は中国が占めています。
エンジン製造が得意であった分野は殆どが外国に移ってしまいます。
ある技術を持った特定の企業は生き残るのでしょうが、日本のオフライン企業はかなり厳しい経営環境になると想定されます。
今後10年で、そんな産業構造が大きく変わろうとしている時、あなたは50年ローンなんて組む勇気ありますか??