融資額、金利、返済期限はこんなに変わりました!

仙台で不動産業を開業する前、今から35年前に自宅を新築しました。
当時、サラリーマンだった私はローンを組むことにかなりビビったものです。

その頃、住宅金融公庫から融資してもらったのですが、条件は以下の様なものでした。
融資額は建築総額の70%
金利は5.5%
返済期限は25年
でした。

自己資金が500万円あり、借入れ金額が1200万円、月々の返済も7.5万円程でしたので住宅建設に着手しました。
土地は父親名義のものを借地しました。
年収が400万円程の私には、これでも目一杯の事業だったのです!

それが、現在ではどうでしょうか?
フラット35なる融資制度では・・・
融資額は基準(90%)はあるものの、ほぼ100%
金利は35年でも約2%
返済期限は35年
と言う、35年前には想像も出来ない様な制度となっています。

20年前に私が作った不動産シミュレーターを使い計算してみます。
購入費用 3,000万円 (全額融資)
金利 2%
返済期限 35年
年収 400万円

次に昔の条件で計算してみます!

購入費用 3,000万円 (全額融資)
金利 5.5%
返済期限 25年
年収 400万円

何とか購入できる限度でしょう!

こんな支払い状況では、誰も購入することは出来ませんよね!

先進国の中で、唯一給料の上がっていない日本で、国民に住宅を買わせ、内需拡大を図ろうとしたのが、現在の融資制度だった訳です。

家を持ったとは名ばかりで、支払いが完了するまでは債務超過が続きます。
そして、フルローンで購入された方は、途中で売却をされるなら、追い金が必要となります。